1024. 地上の太陽 2012-5-18, Ta.
市の定例講演会の講師は、阪大を定年になったレーザー核融合の専門家だった。私は聞いていて、これは地上に小さな太陽を作ろうとしているように感じた。大きなエネルギーを投じて、核融合の痕跡を調べているうちはいいが、投じたエネルギーより大きなエネルギーを出すことは考えにくい。実現してもコントロール不能で発電などできそうにない。爆薬を燃料にするようなもの。水爆を地下で爆発させて、その熱を利用できるだろうか?
(だが論理的に不可能だと実証できない。こんなことを公式に言える訳がない)
講演後の質疑応答で、CO2温暖化以外に、太陽活動の変動そのものに温暖化の原因があるという説をどう思うかと質問が出たが、講師は最近の話題を知らなかったようで、少々残念に感じた。(以下、末尾のNo. 857 参照)
5月21日朝は金環食、6月6日は金星の太陽面通過と珍しいことが起こる。観測用の黒いメガネが売れているらしいが、双眼鏡を太陽に向けて白い紙に投影すれば見ることができる。遠視に合わせてピントを合わせれば、大きく綺麗な像を結ぶ。黒点の観察もできる(うっかり双眼鏡を子供が直接覗いて眼を焼いてしまう危険があるので、どこにも書かれていない)。
1948年5月9日礼文島皆既日食のときは高校一年生、この方法でたくさん部分日食の写真を撮った記憶がある。大きな黒点のたくさん見える年だった。丁度日曜日で、授業に煩わされずに済んだ。
857. 氷河期の謎は解けたか? 2011-8-11, Ta.
地震、雷につづいて、理科少年に残された最後の謎、氷河期の成因についても、今世紀になって、もっとも可能性のありそうな原因が浮上してきた。これは最近のNHKによる各国の研究者へのインタビュー解説に詳しい(NHKBSコズミックフロント2011-8-6)。
ただし、何段階もの因果関係の連鎖で起こるので、説明はかなり厄介だ。
デンマークの国立宇宙センターのヘンリク・スベンスマルクの研究、宇宙線の強度が大きいと高空の雲が増加するという論文(1997)が注目され、これは日本の地球シミュレーターというスーパーコンピュータを用いた草野名大教授の解析でも、スイスのCERNで行った巨大な容器で高空の雲発生条件を実際につくりだした実験でも確認できたという。
太陽の磁場が強いほど、太陽系全体の磁場遮蔽効果が大きくなるので、地球に降り注ぐ宇宙線の強度が低下するが、太陽磁場を左右する太陽黒点は、この千年間に3回大きく低下した時期があり、寒冷化時代に対応している。
この数年間の傾向を見ると、黒点の数が通常の11年周期を過ぎても回復せず、太陽磁場が弱くなっている。
太陽磁場が弱いと地球に到達する宇宙線強度が高くなり上空の雲が増える。そこで寒冷化が起こるという筋書きである。
これで、過去の氷河期の起こる理由については納得できたような気がするが、後に、またいろいろな疑問が・・
前記ストーリーなら、今後の地球気温は、太陽磁場減衰で起こる雲の増加、寒冷化と、CO2増加による温暖化の綱引きとなる。
太陽磁場の変化現象はきわめて複雑で、いまのところ、通常の理論では歯がたたない。まさに地球の将来は、科学的にも予想不可能な状態なので、過去を探るしかない。
東大宇宙線研究所の宮原ひろ子先生によれば、屋久杉の倒木から採取した約1000年分の宇宙線データからも以上の太陽活動と宇宙線の関係が確認され、この数年の黒点数の11年周期からのずれのような現象の後は宇宙線強度増加の起こっていることがわかった。
CO2温暖化は、中生代(恐竜時代)の温暖期から、新生代の寒冷期への変化が説明され、理論的には確実に起こることだが、今後、どちらが強いか想像がつかない。
(NHKのインタビュー番組では、氷河期の成因までは言級していない。以上はあくまで理科少年の妄想。なお、太陽放射エネルギーは安定していることが確認されている)
氷河期となると、海流の変化、夏季に覆われる大陸の氷雪による反射、低温によるCO2などの温暖化ガスの減少など複雑な要素が入ってくる。理科少年は迷走、また迷走・・
よく考えてみると、とても謎は解けたといえないのだ。地球の平均気温には、氷河期と間氷期という二つの安定域があり、海流の変化、上述の宇宙線と雲量変化などが引き金になってジャンプすると考えられるが、このジャンプの原因が太陽磁場だけといえるだろうか?
人間の出すCO2が来るべき氷河期を打ち消すことも考えられるが、その逆もあり得るという人もいる。
市の定例講演会の講師は、阪大を定年になったレーザー核融合の専門家だった。私は聞いていて、これは地上に小さな太陽を作ろうとしているように感じた。大きなエネルギーを投じて、核融合の痕跡を調べているうちはいいが、投じたエネルギーより大きなエネルギーを出すことは考えにくい。実現してもコントロール不能で発電などできそうにない。爆薬を燃料にするようなもの。水爆を地下で爆発させて、その熱を利用できるだろうか?
(だが論理的に不可能だと実証できない。こんなことを公式に言える訳がない)
講演後の質疑応答で、CO2温暖化以外に、太陽活動の変動そのものに温暖化の原因があるという説をどう思うかと質問が出たが、講師は最近の話題を知らなかったようで、少々残念に感じた。(以下、末尾のNo. 857 参照)
5月21日朝は金環食、6月6日は金星の太陽面通過と珍しいことが起こる。観測用の黒いメガネが売れているらしいが、双眼鏡を太陽に向けて白い紙に投影すれば見ることができる。遠視に合わせてピントを合わせれば、大きく綺麗な像を結ぶ。黒点の観察もできる(うっかり双眼鏡を子供が直接覗いて眼を焼いてしまう危険があるので、どこにも書かれていない)。
1948年5月9日礼文島皆既日食のときは高校一年生、この方法でたくさん部分日食の写真を撮った記憶がある。大きな黒点のたくさん見える年だった。丁度日曜日で、授業に煩わされずに済んだ。
857. 氷河期の謎は解けたか? 2011-8-11, Ta.
地震、雷につづいて、理科少年に残された最後の謎、氷河期の成因についても、今世紀になって、もっとも可能性のありそうな原因が浮上してきた。これは最近のNHKによる各国の研究者へのインタビュー解説に詳しい(NHKBSコズミックフロント2011-8-6)。
ただし、何段階もの因果関係の連鎖で起こるので、説明はかなり厄介だ。
デンマークの国立宇宙センターのヘンリク・スベンスマルクの研究、宇宙線の強度が大きいと高空の雲が増加するという論文(1997)が注目され、これは日本の地球シミュレーターというスーパーコンピュータを用いた草野名大教授の解析でも、スイスのCERNで行った巨大な容器で高空の雲発生条件を実際につくりだした実験でも確認できたという。
太陽の磁場が強いほど、太陽系全体の磁場遮蔽効果が大きくなるので、地球に降り注ぐ宇宙線の強度が低下するが、太陽磁場を左右する太陽黒点は、この千年間に3回大きく低下した時期があり、寒冷化時代に対応している。
この数年間の傾向を見ると、黒点の数が通常の11年周期を過ぎても回復せず、太陽磁場が弱くなっている。
太陽磁場が弱いと地球に到達する宇宙線強度が高くなり上空の雲が増える。そこで寒冷化が起こるという筋書きである。
これで、過去の氷河期の起こる理由については納得できたような気がするが、後に、またいろいろな疑問が・・
前記ストーリーなら、今後の地球気温は、太陽磁場減衰で起こる雲の増加、寒冷化と、CO2増加による温暖化の綱引きとなる。
太陽磁場の変化現象はきわめて複雑で、いまのところ、通常の理論では歯がたたない。まさに地球の将来は、科学的にも予想不可能な状態なので、過去を探るしかない。
東大宇宙線研究所の宮原ひろ子先生によれば、屋久杉の倒木から採取した約1000年分の宇宙線データからも以上の太陽活動と宇宙線の関係が確認され、この数年の黒点数の11年周期からのずれのような現象の後は宇宙線強度増加の起こっていることがわかった。
CO2温暖化は、中生代(恐竜時代)の温暖期から、新生代の寒冷期への変化が説明され、理論的には確実に起こることだが、今後、どちらが強いか想像がつかない。
(NHKのインタビュー番組では、氷河期の成因までは言級していない。以上はあくまで理科少年の妄想。なお、太陽放射エネルギーは安定していることが確認されている)
氷河期となると、海流の変化、夏季に覆われる大陸の氷雪による反射、低温によるCO2などの温暖化ガスの減少など複雑な要素が入ってくる。理科少年は迷走、また迷走・・
よく考えてみると、とても謎は解けたといえないのだ。地球の平均気温には、氷河期と間氷期という二つの安定域があり、海流の変化、上述の宇宙線と雲量変化などが引き金になってジャンプすると考えられるが、このジャンプの原因が太陽磁場だけといえるだろうか?
人間の出すCO2が来るべき氷河期を打ち消すことも考えられるが、その逆もあり得るという人もいる。




