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老技術者による日々の感想
by takajikurita
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763. 都会のロビンソン  (その日その日)

763. 都会のロビンソン 2011-3-25, Ta.
  親しくしていた先輩(89歳)が入院したので見舞いにいった。
息子さんが応対してくれる。彼は東京中野に住むフリーライター、K氏(57歳)だ。自称「貧乏研究家」で、最近書いた本が「ぼくは都会のロビンソン」という題である。
  私は中津の部屋を密かに「貧乏生活研究所」と名づけ、スローガンは「貧乏は地球を救う」だったので、大いに意気投合した。
  すぐにその本をアマゾンに発注したが、公共図書館にたむろするホームレスたちには非常に評判が良くて、何か賞を貰ったらしい。
  入院中の彼の父親にも「ミニ旋盤を使いこなす本」というアマチュア工作家にはバイブルというような著作があり、ロングセラーで、古書になって更に高価になった本である。親子とも真面目な人たちだ。
  世の中に豊かな生活をしている人は多い。現代はアメリカ資本主義の感覚が世界を制覇しているので、豊かな人は成功者で立派だと憧れる人も多い。
  だが、豊かな生活は、たくさんの貧乏な人がいるおかげである。みんなが贅沢な生活などできるわけがない。誰もが贅沢をすれば、エネルギーや資源をたくさん消費し、原発や火力がたくさん必要で、地上の人の占有面積が広くなり、他の生物の生きる環境を侵し、人類の破滅を早める。
  しかしお金があって、貧乏な生活を選ぶのは容易ではない。大きな決意と、たいへんな努力が必要だ。豊かな生活をするには、金さえあれば努力は要らないのだ。ぼくは人の倫理観の転換は必須であると思う。
  豊かな生活をするひとは貧しい人に感謝の気持ちを忘れてはいけない。
  かりにも自分の力で金を儲けたなどと思ってはいけないのだ。現代では誰も一人の力で金はつくれないし、暮らせない。 
  みんな助け合いながら、地上を侵蝕しながら人は暮していて、豊かな生活ほど大きな目に見えない侵蝕をやっている(原発事故による大きな災害もそのひとつ)。
  子供を育てられる人は子供をつくれない人のおかげ、子供のない人は、子供を育てている人のおかげ、みんな感謝・
  ダーウィン的、進化論的、適者生存というような感覚が西洋人の中に強いようだが、これは完全な進化論の誤解で、金儲けの才など、適者生存とは何の関係もないことが、少し考えればわかるはずだ。
by takajikurita | 2011-03-28 08:46